通販で購入したお客様から問い合わせがあった。
「 実際動かしたかったモノには適合せず 動かなかった … 何がダメだったのかわからないままです 。」
添付されていた写真を調べてみると、TABMATEというコントローラのようで、面白そうだったから実際の商品を買ってみた。

ソフトウェアが必要なので、「CLIP STDIO PAINT DEBUT」をダウンロードしてインストール。
さて、これ株式会社セルシスで出している マンガ・イラスト制作用ソフトウェア。専用に出ているワイヤレスコントローラが「TABMATE」。これを使うとキーボードを使わずにペンタブレット操作が格段に楽になるというもの。

乾電池1本で動くこのワイヤレスコントローラですが、どうやら電池の持ちが悪いらしい。付属の電池は単3マンガン電池。
ここに差し替える単3電池形ACアダプター接続ケーブルを作る訳だが、元々パソコン周辺で使うのでコンセントはなるべく使いたくないという要望で、USBから電源を取る事ができる仕様を検討した。 Bluetoothじゃなくて普通にUSBタイプがあればわざわざ有線にする必要はないのに…。
まず、USB電源から乾電池1本分の1.5Vを作り出すために、電圧変換の部品(DC-DCコンバータとレギュレーター)を仕入れてみた。

DC-DCは電圧をボリュームで変えることができるタイプだったのだが、安定しなかったので今回やめました。ということで、レギュレーター(青い基板の方)を使うことにしました。
配線は簡単、VINにUSBからの電源を、VOUTには単3電池形ACアダプター接続ケーブル側へ。 ACアダプターが使えるようにUSB側は、DCジャック受けに。

完成したのはこちらのケーブル。リモコンから出てくる線になるので柔らかいロボットケーブル仕様にしてみた。長さは1m。
USB側は、DCプラグになっているケーブルを使うことに。

A.①USB→DCプラグ<=>②DCジャック→1.5Vレギュレーター→単3電池形アダプター
もしくは、
B.①5V ACアダプター <=>②DCジャック→1.5Vレギュレーター→単3電池形アダプター
どちらも対応可能。

そして、実際に使ってみた。

動きましたー。今回は特注となりますが、一応標準品として準備しようかと思ってます。ただし、きれいに収めるためには蓋の加工が必要になります。(加工をしても蓋は完全には閉まりません)